ずっと我慢してきましたが

歯医者が怖くて、いままで痛くても我慢してやり過ごしてきました。でも今回の痛みはどうしようもありません。痛くなく治療してもらえますか?

数ヶ月、または年単位で痛みを堪えて来た方の無痛治療は、一般歯科では容易ではありません。痛みを感じる神経が長期間に渡って興奮した状態にあったため、局所麻酔を効かせることが大変困難です。

通常の方法で麻酔が効かない場合は、口腔外科や麻酔科などの専門の科に紹介・依頼することがあります。静脈内鎮静法や全身麻酔での歯科治療も選択肢として存在します。

 

自分がMFTをしたらいいのか、よく分かりません。どんな人がMFTで口元の筋トレをするのにむいているのでしょうか?

チェックしてみましょう!
お子さんがいらっしゃる方は、ぜひお子さんの口元も一緒にチェックしてみてください。小学校に上がる前の子供さんから大人まで、みなさん始めていただけるトレーニングです。ひとつでも当てはまる方はぜひMFTをやってみませんか?
□よく口が開いている

□鼻が詰まっていることが多い

□寝るときに口呼吸をしている

□出っ歯である

□八重歯がある

□くちゃくちゃ音を立てて食べる

□顔のたるみが気になる

□姿勢が悪い

口を閉じただけで下あごの中央に梅干し状のシワができる

□喋るときにツバが飛ぶ

□「キ、シ、チ、ツ、ケ」の発音が悪い

□口角が下がっている

□舌が大きい気がする

□顔の輪郭が左右で違う

□すきっ歯である

□舌が普段、歯に触れている

□錠剤が飲み込みにくい

□ほうれい線が同じ年の人と比べて濃い

□食事をすると歯と唇の間によく物が入る

□サ行、タ行、ラ行の発音が悪い

□表情が薄い

□唇がガサガサに荒れている

□うけ口である

MFTとはなんですか?

MFTとは口腔筋機能療法のことで、舌や顔の筋肉をトレーニングすることにより調和のとれた状態に改善する指導のことです。

MFTを行うことで正しく筋肉が機能するようになり、不正咬合(受け口や出っ歯など)の原因となる舌癖(ぜつへき)の改善・予防や、口呼吸の改善を行うことができます。

日本口腔筋機能療法学会によると「歯並びや咬み合わせの形成には、遺伝だけでなく幼少期の生活習慣や癖なども大きな影響を及ぼしています。舌突出癖や指しゃぶりが開咬や上顎前突を招くほか、アレルギー性鼻炎などによる口呼吸の習慣が、お口周りの筋肉の弛緩につながることもあります。口腔筋機能療法(MFT)は、こうした後天的な筋肉の不調和を舌や口唇、頬などの口腔顔面筋のトレーニングをとおして整えていく療法です。咀嚼時、嚥下時、発音時、安静時の舌や唇の位置の改善、および呼吸をはじめとした口腔機能の改善効果が期待できます。」と書かれています。

フロスでおすすめのものはありますか?

切って使うタイプのフロスでは、フロアフロスがおすすめです。

「歯周病予防に必要不可欠なのは、歯肉縁上・縁下1~2mmに付着したジンジバル(歯肉の)・プラークを落とすこと。 フロアフロスは384本の繊維がフワッと広がり、歯肉を傷つけることなく、歯周病予防に重要な歯肉縁下のプラークを除去します。」メーカーHPよりfloss_01

特にブラッシングスキルの高い患者さんに特にご満足いただいています。また、狭い歯間でもフロスが切れることなく清掃できると喜んで頂けました。

切って使うタイプのフロスはその都度使い捨てなので、とても衛生的です。携帯して外出先でも気になったときにすぐ使えます。

 

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ホルダーつきのフロスでは、ウルトラフロスがおすすめです。

こちらは操作が簡単なので、就学前の子供さんからご高齢の方まで、全ての年齢層の方におすすめできる優秀な道具です。

「使いやすさを追求したY字型ホルダーで臼歯部にも使いやすく、高耐久性、低摩擦力の『テクミロン』採用で繰り返し使えます。カラフルなホルダーカラーがフロッシングタイムを楽しく彩り、フロッシングの習慣化をサポートします。」メーカーHPより

多彩なカラーがフロッシングタイムを楽しく彩るかどうかは別にして、とにかく使いやすいです。病院で取り扱っているウルトラフロスは糸の細さが(S)と(M)があり、歯間が狭くきつい方もスムーズに使えます。使っていると少しずつ切れて細くなりますが、それまでは繰り返し(人によっては2週間近く)使えるので、場合によってはとても経済的です。

いままで切って使うタイプのフロスを使っていました。ホルダーつきのフロスのほうがいいのでしょうか。

歯間の歯垢が落とせればいいので、どちらが良いかはケースバイケースです。

極端に能力の高い、または万能なフロスはありません。あなたの使いやすいものを使うのが良いでしょう。

ただカットフロスではやりにくい場所、カットフロスが使いづらい人もいますので、その場合はホルダー付きフロスが適しています。カットフロスに長年慣れている方がホルダー付きにわざわざ買い換えるべきではないこともあります。

そういったことも担当歯科衛生士と一緒に検討していきましょう。

マイクロスコープとはなんですか。

治療する部分を30倍まで拡大して見ることができるのが、顕微鏡(マイクロスコープ)を使った治療の大きな特徴です。

マイクロスコープを使用すると、診査診断の時に肉眼では見えない小さなむし歯や根管(歯の中の神経が入っている部分)の亀裂、穴を見落とすことがなくなるので、診査の精度が高まり正しい治療方針が立てやすくなります。

処置中は汚染された組織の除去を根管の中を見ながら確実に行えるので、精度の高い治療が可能です。まっすぐな根管では、根の内部の先端まで見えます。

またマイクロスコープの照明ライトは非常に明るく、暗く狭い口の中も明るく大きく見ることができるので、従来の経験と勘を頼りに施す治療とは大きな差が出ます。

高性能HDカメラで治療中の静止画や動画の撮影ができます。診査や治療後の患者さんへの説明にも大いに役立ちます。

 

67959-8451660 当医院ではCarl Zeiss社のマイクロスコープを導入しています。

Carl Zeissはドイツのメーカーで、もともと顕微鏡のレンズを製造するために作られた会社です。望遠鏡、双眼鏡、カメラのレンズといった、精密さが要求される光学部品において高い評価を得ており、とりわけカメラのレンズでは革新をもたらしたと讃えられています。現在でもカールツアイスのレンズは、世界で第一級のブランドです。西ドイツで生産されていたころの望遠鏡、双眼鏡などには30年保証がつけられていたくらい、信頼性の高い製品でした。(いまはそういった保証はついていません)images

 

根の治療をするときに、マイクロスコープを使ってほしい。







マイクロスコープ(顕微鏡)で根管内を精密に見ると、感染源の見落としをかなり減らすことができ細部まで治療が可能になるので、治療の成功率は飛躍的に向上します。

しかし根管治療にマイクロスコープを使えば全てのケースでメリットが大幅に増える、というわけではありません。

1.根管(歯髄、根尖部の疾患)の診査診断

2.根管治療の必要度の診断

3.根管治療の治療方法の選択

以上の3ステップは治療開始前に必ず行います。このとき マイクロスコープを治療の際にも使用したほうがいいか診断します。中には使用しなくても充分な処置ができる場合があるからです。

マイクロスコープはあくまで道具です。どの道具を使うと効果的に結果が出せるか、治療前の診査診断が成功の鍵を握っていると考えます。りんごの皮を剥くときに牛刀、刺身包丁、果物ナイフのどれがいいのか、その選択をするための診査診断なのです。

あなたの歯が根管治療が必要で、その際にマイクロスコープがあればより良い結果が予想される場合、治療法のひとつとして提案いたします。









ホワイトニングとクリーニングは違うのですか?

違います。

まず患者さんから落としてほしいとよく依頼されるものについてお話します。

「歯垢」:歯垢、プラーク(デンタルプラーク)とは、細菌とその代謝物が蓄積したものです。歯ぐきの上に出ている部分に付着している歯垢は、歯ブラシや歯間ブラシなどのセルフケアで落とせます。うがいやデンタルリンスでは落ちません。歯ぐきの中(歯周ポケットの中)の歯に付着した歯垢は、セルフケアで落とさなくてもいいです。そもそも落としたくてもセルフケアの道具が深いポケット内には届きません。CMなどで「歯周ポケットの中のプラークを落とす」と宣伝しているのはJAROに通報です。

「歯石」:歯に付着したプラークが石灰化したものです。歯石自体には病原性はありませんが、新たなプラークが付着しやすくなるため歯周疾患を悪化させる因子とされています。歯石の除去は必要に応じて歯周治療の中で行われます。

「食べかす」:食べかすが虫歯の原因と思っている患者さんが多いのですが、食べかすは、まだ食べ物です。病原性はありません。歯と歯の間などに引っかかっているだけなので、うがいやつまようじ、歯ブラシで取れます。

「着色」:歯の表面に付着した外因性のものは、研磨して落とせる可能性が高いです。PMTCやポリッシングなどのクリーニングで歯を研磨し、歯本来の色に戻すことができます。原因が外因性でも、歯の内面に染みこんでしまったものは、表面を磨いても落ちません。

「変色」:天然歯の変色と、補綴物・修復物の変色があります。天然歯の変色については、外因性の着色が表面に着いている場合は研磨して落とせます。修復物の変色も表面の研磨が可能であれば、ある程度元の色に戻せます。歯の中に染みこんでいる着色物質は、ホワイトニングやブリーチングで白くすることができます。変色の原因によっては、白くなりにくい場合があります。

 

着色除去のことをクリーニング、ポリッシングと言い換えることはありますが、当医院では歯石や歯垢を除去することを「クリーニング」と呼びません。医学的に明確な定義はないようです。歯周病の治療のための歯石除去は保険が利きますが、着色除去は病気の治療と関係がないので自費になります。

ホワイトニングは当医院ではマウスピースを用いたホームホワイトニングをおすすめします。これも病気の治療ではないので、自費になります。

いま他院で治療を受けています。歯ぐきが白くて気になっているのでその病院の先生に診てもらいましたが、気にしなくていいと言われました。それでも気になるので、こちらで白いところだけ診てもらえませんか。

もちろん診察は可能です。

病名が付けば保険診療が適応になりますが、病気でない場合は自由診療になります。

相談料は30〜60分5000円(税抜き)です。

診査に必要な検査があれば了承を頂いたあと、実費で行います。

問診、インタビュー、口腔内診察、チェアサイドもしくはコンサルテーションルームでの状態の説明:5000円(税込)

エックス線診断料:パノラマ3170円
エックス線診断料:デンタル500円(1枚)

歯周組織検査(精密検査):4000円

できるだけ体に害のない治療をしてください。

通常医療より代替医療を第一選択する病院は怪しいと思います。

「体に害のない」治療を、といわれるのであれば、「害のある」治療を受けなくていいようにしっかり歯みがきして虫歯や歯周病を予防するのが一番でしょう。

・西洋医学は体に悪い

・「この方法は〇〇学会の認定医だけが行える治療法です」

・ホリスティック医療

・Oリングテスト

・全身の免疫(自然治癒力)を活性化

・歯周病や虫歯は薬で治ります

・内科的歯周治療

・エステのような歯科医院

・〇〇法による独自の治療法

上記のような記述や発言がある病院は、通常医療を軽んじていると思われます。

自分が歯に限らずなにか医療を受けるとしたら、科学的根拠に基づいた正攻法での治療をしっかりしてくれる先生を捜します。

nina Dental Clinicでは、スリッパなどの消毒はどうしていますか?

院内は土足です。

診療台に座るときは靴を脱いでいただきますので、着脱しやすい靴で来院されることをおすすめします。(レントゲン撮影などで何度か診療台から降りて移動することがあります)


 

nina Dental Clinicさんでは、衛生面で気をつけていることはありますか?

みなさんに安心して治療を受けていただくため、器具や道具の消毒・滅菌は十分に行っています。
清潔さは治療の成功度も左右します。
徹底した院内感染予防を行うために、次のことに気をつけています。

・お口の中に入れるものはすべて消毒・滅菌しています
信頼できる高圧蒸気滅菌器を使い、細菌を死滅させます。
熱に耐えられないプラスチックなどは強力な薬液消毒をします。
超音波洗浄機で細かい汚れを落とします。

 

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洗浄、消毒及び滅菌に関してのISO15883で規定された消毒条件(93℃で5分間)を満たしているので、消毒効果のバリデーションを行うことが可能です。

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DACプロフェッショナル

DACプロフェッショナルは小型高圧蒸気滅菌器のヨーロッパ基準EN13060のクラスB規格をクリアーする、高度なオートクレーブです。

・グローブ、エプロン、紙コップ、注射針、注射液などは患者さんごとに交換しています
滅菌パックを使用したものは、患者さんごとにその都度開封します。

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・グローブもアルコール系消毒薬で清潔にしています(過敏症のある方はお知らせください)

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・消毒薬はきちんとした実績のあるものしか使いません

・根管治療につかう針のような器具(ファイル)も滅菌しています ※特に保険外の根管治療では、可能な限り滅菌された状態のものを新しく開封し使い捨てにしています。

ときどき冷水やアイスがきやっとしみます。 歯ブラシでもときどきぴりっとします。 鏡で見てみても穴もあいてないし… これってむし歯ですか?

お口の中を診てみないと正確な判断はできませんが、知覚過敏(ちかくかびん)かもしれません。
知覚過敏にはさまざまな原因があります。
力を入れすぎて歯みがきをしている、
かみ合わせが悪い、
プラークが刺激している、
歯周病で歯の根元が露出したなど…
まずはなにが原因なのかを調べる必要があります。
そしてひとつずつ原因をなくして刺激を伝えにくくすることです。

もちろん歯肉の炎症や他の可能性もあるので、歯科医院できちんと診査診断を受けた方がいいでしょう。

急に歯(歯ぐき)が痛くなりました。 どうしたらいいですか。

まずはお電話を下さい。(0965-34-2113)
できるだけ速やかに診させていただきます。

また、電話でできるアドバイスもあるかも知れません。
落ち着いて症状と経過をお話し下さい。

歯みがきをしているときに、ときどきですが歯ブラシに血のような色が付きます。 もし血だったら怖いのでなるべく触らないようにはしていますが、病院に行ったほうがいいのでしょうか?

大丈夫なのか、大丈夫でないかを調べるのが病院の役目です。受診することをお勧めします。

歯ブラシに赤い色が付くのは、血である可能性が高いです。

でも怖いからって歯ブラシをかけないでいると、ますます悪くなってしまいます。

歯肉炎や歯周病は、お口の中の細菌が原因です。
その細菌を除去するための歯みがきを中止してしまうと、細菌が増えて病気が進行しやすくなります。

出血はここに病気があるよ、という歯ぐきからのサイン。

もし歯周病であればご自分で治すのはちょっと難しいです。
ですので一度歯医者さんで歯ぐきの検査をした方がよいでしょう。

1週間くらい前から、上の歯の歯ぐきがぷくっと腫れてます。 歯の付け根のほうではなく、もっと上の方です。 これはなんですか?

歯周病、もしくは歯髄の病気が原因かも知れません。または歯周病と歯髄の病気が組み合わさった可能性もあります。歯にヒビが入っていたり割れていることもあります。
病院で精密な診査(レントゲン写真や症状の確認など)をしてみないと、正確な診断はもちろんできません。しかしそのままほおっておいても自然に治ることはありません。
いったんおさまってきても、原因が無くなったわけではないので何かの拍子に再発します。

歯周病だと診断されたことがあります。 でも痛くもなんともないのです。 今は特に困っていないので(気乗りがしないし)なにか症状が出てから治療を始めたいんですけど…

歯周病は進行すればするほど治りにくく、手遅れになる病気です。
しかもかなり進行しないと自覚症状が現れないので危険です。
以前に歯周病と診断されたことがあるなら、なおさらすぐに治療を開始した方がよいでしょう。

歯が揺れだしたり、膿が出たり、繰り返し歯ぐきが腫れたり…
このような症状が出るのであれば、もうすでに進行してしまっています。
歯肉炎や軽度の歯周病であればすっかり治癒することもできます。

しかし進行した歯周病によって減ってしまった骨などは、ほとんど元に戻ることはありません。

何の病気でもそうですが、早期発見、早期治療が大切です。

歯石がついていると思うので、歯医者さんでとってもらおうと思います。 でも歯石除去は初めてで痛いイメージがあるのですが…大丈夫でしょうか?

「痛くないよ!」と言いたいところですが正直に申し上げますと、たまに少し痛い時があります。
歯ぐきの炎症やむし歯・知覚過敏がある人は、歯石除去をしている時にしみる感じやぴりっとした痛みを感じることがあります。できるだけ不快症状が出ないように心がけていますが、程度の差はあれ多少は違和感があると思います。

歯石を除去する時には、「超音波スケーラー」、「エアスケーラー」、「ハンドスケーラー」など、歯石の状態や付着している場所に最適な器具を選んで使います。
このうち、「超音波スケーラー」、「エアスケーラー」は注水しながら使う機械です。「ハンドスケーラー」はその名の通り歯石を手でこりこりこそぎ落とすものです。

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超音波スケーラー

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ハンドスケーラー

歯石除去時の痛みを少なくするには、歯石を取る前にできるだけ歯ぐきの炎症を治しておくことです。
除去前に検査をして歯ぐきの状態を把握し、適切なプラークコントロールをすることで、歯ぐきの炎症を抑えます。すると歯石除去をする時に歯ぐきの痛みが少なくなり、除去後の歯肉退縮(歯ぐきが下がること)の予防にもなります。

検査やプラークコントロールなんかめんどくさいから、さっさと歯石除去だけやっちゃって!という方もいらっしゃると思います。しかしこういった理由があって事前にするべきことをしていただいたほうが、快適に歯石除去を行えます。

神経を取って歯の根の治療をしています。 あと数回くらい根の中に入れたお薬を交換しないといけないといわれましたが、なぜ何度も交換する必要があるんですか?

歯根の治療は「細菌を歯の中に入れないこと」と「すでに入ってしまっている細菌をきちんと取り除くこと」がもっとも重要です。
細菌が残っていると、将来的にふたたび問題が発生してしまうことがあります。
上記の2つを守るために、回数がかかっていると理解して下さい。
具体的には、歯根の治療に回数がかかってしまうのは、次のことが理由としてあげられます。
・炎症を起こしている歯髄(いわゆる「歯の神経」)を初めて処置するとき

2センチ前後の大きさしかない歯の中で、何千本もの神経血管が複雑に入り込んでいます。炎症のある歯髄に麻酔をして、細菌に配慮しながらそれらを丁寧に取り除くには少し時間がかかります。
このステップでしっかりと治療できていれば、ふたたびその歯が悪くなる可能性がほとんど無くなります。

・以前に歯髄を取ったけれども、再治療が必要なとき

根管(歯髄があったところ)に繁殖している細菌をできるかぎり取り除きます。初めて歯髄を取った時よりも治療は困難です。しぶとい細菌が繁殖しています。弱い細菌はすぐに死にますが、しぶとい細菌は何度も根管内を洗浄しなければいけません。
再治療は通常、かぶせ物と土台(コア)を取り除いてからスタートになるので、その分も回数が増えることがあります。

このあいだ神経の治療をした時に、口にゴムの膜を被せました。 いままで何本か神経の治療をしましたが、今回初めて経験しました。 「ラバーダム」と言われましたが、あれは何なんですか?

ラバーダムとは、薄いゴムのシートを使い、治療する歯だけを術野に出すものです。
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ラバーダムを行うことで、患者さんにさまざまなメリットがあります。

・殺菌消毒をより厳密に行うことができる
歯ぐきや舌、のどなど口の中に薬剤が入らないので、より厳密に殺菌消毒が行えます。
・ゴムのシートで覆っているので、唾液が歯(根管)に入らない
口の中や唾液の中には数百種類の細菌がいます。
治療中の根管に唾液の細菌が入ると治療の意味がありません。そんなことではきれいにしたいのか細菌感染させたいのか、よく分からなくなってしまいます。
術野の環境をコントロールすることで、根管治療の最も重要なコンセプトである「細菌を歯の中に入れないこと」と「すでに入ってしまっている細菌をきちんと取り除くこと」がはじめて可能になります。
いくら「全ての器具を滅菌している」 「ディスポーザブルを使用している」と言っても、ラバーダムを使用していなければ感染予防対策を行っているとは言えません。
他にも利点はあります。
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・口の中に異物が落ちない
歯の部分しか出ていないので、誤って飲み込んでしまうことがありません。

・歯科医師が集中して治療できる
唾液が入ってこないか、口唇がじゃま、舌がよく動く、口がだんだん閉じてくる…など、けっこう治療に集中できない要因があります。ラバーダムを行うとこれらが解消されるため、歯科医師が十分に集中して治療することができます。より良い治療が提供できるのです。

・乾燥した状態で治療ができる
吐く息は意外と湿っています。この水分が詰め物などの性能を劣化させることがあります。ラバーダムで治療中の歯に息をかけないようにすると、いっそう精度の良い作業ができます。

ラバーダムって息苦しくないですか?

息が苦しいことは、ほとんどありません。
(精神的な原因でそういう気分になる方は、まれにいます)
はじめて目にするとちょっとビックリされるかもしれませんが、やってみると意外に楽です。
バイトブロックという、奥歯で噛んでおいて口を開けておくシリコンも使うので、さらに楽ちんです。
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これを噛むだけで口は開いているので、いままでのようにがんばって開けておく必要がなく疲れにくいのです。治療中に眠ってしまう方も、本当にいらっしゃいます。
ラバーはゴム臭くありません。少し甘い香りがします。
日本ではラバーダム治療は小児歯科で最もよく使われています。
子どもは唾液が多く、舌もよく動くため、ラバーダムをかけるほうが治療しやすいのです。子どもたちでもにこにこしながらできますので、もちろん大人の方も簡単にできますよ!
(ゴムにアレルギーのある方は前もってお知らせ下さい)

いままで他の病院で治療していてもラバーダムをされたことはありません。 なぜ他の病院ではラバーをしないのですか。

当たり前のことですが、ラバーダムをするのは日本で当病院だけというわけではありません。ただ、行わない病院が多いのは事実です。
ラバーダムはとても優れた治療なのに、普及しないのには理由があります。

・保険診療では診療報酬が算定できないので、ラバーダムをするたびに赤字が出る
・ラバーダムを装着したり消毒するための時間が必要になり、時間コストで赤字が出る
・口で息がしづらくなる(鼻が詰まっていなければ全く問題はない)

他の先進国では当たり前のように行われるラバーダム。日本で普及しないのは、保険制度が一番のネックです。(日本の根管治療費用は中国よりも安いのだそうです)
良い治療に対して当たり前の報酬が払われるようになれば、ラバーダムも自然に普及していくはずです。

こんど初めて子供を治療に連れて行くのですが、子供が怖いと言いそうです…。

当医院での治療方針をよくお読みになり、当病院でむし歯治療をされるかどうか、保護者の方が決めて下さい。

1.嫌がる子供をむりやり押さえつけての治療はしません
当医院ではレストレーナー(漁師の網のようなもので子供を暴れないようにぐるぐる縛り付ける道具)などの抑制器具は使用しません。

2.子供さんに「歯医者さんは恐いところ」という認識を植え付けないよう配慮を最大限にします
子供さんの心にトラウマが残ると、大人になってからも悪影響が残ってしまいます。成人で歯科恐怖症の方のほとんどが、小さいころに歯科医院で恐怖体験をしています。ご家庭でも「歯みがきしないと、歯医者さんに連れていくよ!」などと歯医者=怖いイメージを植え付けないようにして下さい。

3.治療回数が多くかかる場合があります
小児心理学に基づいた「練習」「言葉かけ」などの特別な作業が必要になってくるからです。
特にすでに歯科恐怖症になってしまっている子供さんは根気よく練習をすることが必要なので、実際の歯の治療に取りかかるまで長く回数がかかることもあります。

4.応急処置が必要な場合
笑気を用いたり、一時的に手を押さえるなどの最低限の抑制をすることがあります。
しかしこれも「治療しなかったことによる身体的苦痛」が、「抑制することで受けてしまう心のダメージ」より大きい場合のみです。
しばらくは歯医者さんが苦手になるかも知れませんが、痛みが取れて緊急性がなくなった時点で「練習」に入り、自主的に治療できるようプログラムしています。

以上のことをご理解いただき、同意を得られる方は治療をお引き受けさせていただけます。
当医院は小児歯科専門医ではありません。上記のことにご理解を得られない場合、何度も練習をしてみたけど治療が困難な子供さん、緊急性があり当医院での治療より他医院のほうが望ましいと思われる場合は、当医院での治療をお断りすることもございます。

当医院ではいかにも白衣っぽいユニフォームを取り入れていません。歯医者さん独特の臭い匂いもありません。子供さんにとって通常よりなじみやすい空間だと思います。
しかしそれだけで歯医者さんが好きになったり、平気になるというほど、子供の心は簡単ではありません。

子供さんの口の中を守っていくためには歯医者さん任せにせず、保護者の方と歯医者さんが同盟を組んで協力していく、それくらいの気持ちでないと治療や予防は難しいと考えます。

子どもの治療中に付き添いは必要ですか?

基本的にnina Dental Clinicでは3歳半以上のお子さんには「親子分離(母子分離)」をお願いしています。「一人で治療ができた!」という自信はお子さんが成長していく上で必ず財産になりますし、ただ治療をするという行為だけではなくお子さんの「心の成長」にもご協力できるのではないでしょうか。

保護者の見ていないところで行われる治療に不安を感じられる方もいらっしゃると思いますが、どうか私たちを信じてください。

子どもさんに対しても「一人の患者さん」として、歯科医師と患者さんという人間同士の関係を確立していきたいのです。

ケースバイケースで虫歯治療中、保護者に立ち会っていただくことがあります。
・保護者に見て頂く必要があるときはすぐにお呼びします。
・保護者の介助・付き添いが必要だと判断した場合は付き添って頂きます。
・治療のあとは、行った内容と次回の処置について保護者にお話しします。

 

子どもさんだけで来院するのはできるだけ避けてください。

麻酔や処置内容によっては親御さんの了解をいただかなくてはいけない時があるのと、子供さんだけでは予約の管理、治療代金の管理が不十分だからです。

新しく入れ歯を作ったんですが、痛くてよくかめません。 これからどうなるんでしょうか…?

残念ですが、精密に歯型を取って丁寧に作られた入れ歯でも、出来上がったその日からなんでもかめます、というわけにはいかないものです。
専門用語では入れ歯のことを「義歯」といいます。
義歯は、義手や義足と同じ。
病院で何度か微調整をして、使い方を練習しないとうまく自分の思うとおりには使えません。

そして使い始めのうちは、軟らかい食べ物(お粥や煮物など)から慣らしていって下さいね。
徐々にうまくかめるようになっていきますから、ご安心下さい。

今日、新しい入れ歯ができました。 もうこれで通院はおしまいですか?

入れ歯は精密に型取りをし、かみ合わせの型を取ったり何工程もかけて、あなたのお口に合わせて精密に作られています。
しかし、どんなに精密に作っても、硬い石膏模型でできたものと、実際の柔らかいお口の中では、微妙な感触が違ってきます。

入れ歯は義手や義足と同じです。

できたすぐから完璧にご自分の身体になじむことはほとんどありません。
使ってみて調整して、使ってみて調整して、何度かなじませる作業が必要になります。

それと、初めて使う「身体の機能を補う人工物」ですので、ご自身でも慣れるためのリハビリが必要です。
おしゃべり(発音)のときの舌の使い方、物を食べるときの筋肉の使い方など、今まで意識しなかったことを意識して、入れ歯をうまく使っていくための練習が必要です。

たくさん種類があってどの歯ブラシを選んだらいいか分かりません。 おすすめは?

歯ブラシは治療器具です。自分に合ったものを使わないと、治療効果が上がりません。いちばんよいのは、自分にあったものを歯科医院で衛生士に選んでもらうことです。

一般的にブラシ部分のあまりに大きいものは、磨き残しの原因になりやすいのでおすすめしません。しかし小さい方がいいからといって、大人が子ども用を使うのはいけません。ブラシの毛の長さが短すぎるので、うまく磨けません。

毛のかたさは「ふつう」がいいでしょう。

山切りカット、多彩な植毛など工夫を凝らしてあるものは、かえって磨きにくいです。

毛先の形状は「歯周ポケットの汚れをかき出す」などの謳い文句でおなじみ超極細毛はよろしくありません。汚れを落とす効率が低いうえ、歯肉を傷つけるおそれがあります。またCMのように歯周ポケットの中に毛が入り込んで歯垢を落とすことはできません。

不潔になりやすいので、天然毛(豚毛など)は良くないと思います。ナイロンを選びましょう。

子供さんは年齢(歯の数)を目安に。

ご高齢の方は、ハンドル部分がしっかりと握りやすいものがいいでしょう。

「なんとかイオンが出る」ものなど高価なブラシもあるようですが、医学的根拠はありませんので、高いからといって普通の歯ブラシ以上の効果は期待されないようにしてください。

道具はシンプルなものがいちばん使いやすいです。いろいろ試してみて、自分にぴったりな歯ブラシを見つけてみてください。

 

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何か食べたらすぐ歯みがきしないといけないんですか? おちおち外食もできません!!

むかしは「3・3・3歯みがき」と言って、一日3回、毎食後3分以内に3分間歯みがきをしなさいと教わったものです。
しかしこれは単なる日本の標語であって、科学的根拠はありません。
(外国人は「聞いたこともない」と笑っていました)

いつ磨くのか。
これは歯医者さんの間でも絶対的に信じられているやり方というのはありません。
食べてすぐ磨いてはいけないという先生もいるし、食べ終わったらすぐに磨くべきと言う先生もいます。どちらにも利点欠点があるので、一概にどちらが正しいと言えません。
「いつ磨くか」より「プラークが落ちているかどうか」というもっと大事なことがあります。
プラークが残っているほうが決定的に病気の原因になるのだから、磨けるときに磨いたらいいと私たちは思います。

じゃあ、1日何回歯みがきしたらいいんですか?

磨く回数はその人それぞれ必要な回数が違います。
1日1回でいい人もいるし、1日4回磨く必要がある人もいます。
その基準は、歯や歯ぐきが細菌に負けないだけプラークの量を減らす、です。
ある程度たくさん細菌が口の中にいても何ともない人もいます。
反対にとても綺麗に磨けているのに、歯ぐきの炎症がおさまらない人もいるのです。
体の抵抗力が口腔内の細菌を静められるくらいまで、歯みがきで細菌の数を減らしてあげるのです。
ですので決まった回数というのもありません。

先日(平成18年9月30日)、ロイター伝にて、アメリカ獣医学協会およびthe American society for the Prevention of Cruelty to Animalsのthe Animal Poison Control Centerからの発表として、キシリトールが犬に対して、重篤な障害を起こす懸念が高いというニュースが流れました。 自分もキシリト-ル製品をとりますし、ペットにも虫歯予防のためキシリトール入りのガムを与えています。 心配ですが、大丈夫でしょうか…?

キシリトールはヒトに対する毒性はほとんどない、という発表がなされていますので、今のところはヒトに大きな問題はないでしょう。
ただ、イヌについては「体重10キロあたり、1グラムの摂取で重篤な低血糖に陥る可能性がある。さらに、因果関係はまだはっきりしていないものの、将来的に肝障害の可能性もある。」とのことでしたので、もし心配でしたら控えた方がよいと思います。

もともとイヌはほとんど虫歯にならない動物ですので、キシリトールを摂取する有用性は無いと思います。
カラダの仕組みが違うので、人間にとって有用なものでも他の動物にとっては毒になる食品がたくさんあります。
キシリトールもその中の一つになるのかもしれません。

子供がいます。 フッ素を塗ってほしいんですけど、できますか?

当医院では、乳歯が生えた時からシニアの方まで、フッ化物塗布を行えます。

ただ保険が使えるかどうかは、実際にお口の中を診てみないと申し上げることができません。(「病名」がないと保険は使えない=保険は病気の人しか使えない)

初期むし歯の経過観察には通常のフッ化物ジェルではなく、5%の高濃度バーニッシュ(キャラメルのようなねたねたしたもの)を使用することもあります。

 

しっかり歯ブラシをあてた時もそんな気がしますが、特に歯間ブラシやフロスを使って歯磨きをすると、歯ぐきが減るように感じます。 歯磨きしないほうが歯ぐきにいいのではないでしょうか?

健康な人が正しい歯磨きをして歯ぐきが減る、ということはありません。
しかし、歯ぐきが腫れ上がる病気=歯周炎(歯槽膿漏)の人が正しい歯磨きをすれば、病気が改善し腫れがおさまって“歯ぐきが減ったように見える”ことはあります。

歯周病になっているところは歯ぐきが腫れ上がっています。病気が改善していけば、腫れはおさまってきます。
歯ぐきは歯槽骨(歯を支える骨)の上にかぶっています。健康な状態では、歯ぐきの形=歯槽骨の形になるので、骨が減れば歯ぐきも減ってしまいます。
減るのが嫌だから病気のままでいい!と思う方もいらっしゃるようですが、病気が進めばどんどん骨は溶けていきます。歯ぐきも腫れ上がる高さに限界があるので、いずれ腫れたままでも歯ぐきは減ってきます。そのときはもう元には戻りません。

できるだけ歯ぐきが減るのを防止したいのであれば、正しい歯磨きでこれ以上歯周病が悪くなるのを防ぐのが、結果的にいちばん良いのです。

歯と歯の間(歯間)の大きさにあったサイズの歯間ブラシを使いましょう。
歯間ブラシが入らないところはフロスを使いましょう。
正しい歯ブラシのあて方、動かし方、力の強さで磨きましょう。

あと、市販の歯磨き粉で「歯ぐき下がりを止める」などの謳い文句のものがありますが、歯磨き粉では止まりません。

キシリトールがむし歯にすごくいいと聞きました。 むし歯予防にいいと思ってよく「キシリトール入り飴」や「キシリトールガム」を買って食べています。 これでむし歯予防はばっちりですか?

キシリトールを利用した調査でたしかにいい結果が出ているケースもあります。しかし、これは専門家の監督のもとに正しい使い方をした結果です。

テレビや宣伝をやみくもに盲信してはいけません。
企業の宣伝というのは真実をうまく包み隠している場合があります。
企業や歯医者さんが言うことを鵜呑みにせず、まずはご自分でも調べてみてください。
キシリトールは薬でも食べ物でもありません。
代替甘味料という食品添加物です。

キシリトールはむし歯を抑制する効果はありませんが、促進する効果もありません。
普通のお砂糖は、むし歯を促進する効果があります。
そこが大きな違いです。

商品を選ぶ基準としては、
・ガムまたはタブレット中の甘味料あたりの50%以上がキシリトールであること
・キシリトール以外の甘味料も非う蝕原性(虫歯の原因にならない甘味料)であること
・総重量のほとんどがキシリトールで占められること
があげられます。
市販の「キシリトール入り」と書かれている商品の中には、キシリトールは入っているけどむし歯を作るお砂糖まで入っているものが多く見られます。
これではせっかく「むし歯になりにくいはず」と思って食べていても、かえってむし歯を作ってしまう結果になってしまいます。
あーこわいですね。

実はキシリトール100%というのは値段が高いのです。(キシリトールの値段は砂糖の10倍)
しかも100%製品は一般ではほとんど出回っていません。歯科専売が多いようです。

食べ方は、1日あたりキシリトールのみの重量で5~7gを 毎食後と間食の後、就寝前に分けて摂取します。
例1)ロッテの「キシリトール・ガム(キシリトール53%)」の例:  1粒あたり0.643g =一日あたり10粒前後
例2)「リカルデント・ガム(キシリトール48%)」の例:  1粒あたり0.57g =一日あたり11粒前後

1回食べたら10分くらいは口の中にとどめておいてください。
これを毎日、約3年間食べ続けることで効果が現れてきます。

注意:キシリトールは食べ過ぎるとおなかが緩くなることがあるので、くれぐれも気をつけて量を調節して食べてくださいね。
キシリトールさえ取っていればむし歯にならない、というのは大きな間違いです。
そんなおいしい話は簡単に転がっていません。

キシリトールは従来の定期検診+フッ素中心のむし歯予防に加えることで、初めて効果が現れます。
あなたも正しい情報を知って、企業のカモにならないよう気をつけましょう!

メインテナンスって、いつ行けばいいんですか? どれくらいの間隔で通うんでしょうか。

だいたいの目安は1~6ヶ月です。
ものすごく差がありますね。
ひとそれぞれ、その時によって違うからです。

まえもって「Aさんはだいたい3ヶ月です」「Bさんは半年です」という目安は決めますが、実際はそのつど担当のスタッフとドクターが、お口と全身の状態を診て最終決定いたします。

 

人はみな、お口の中の状態は違います。
汚れの増え方、歯並び、歯周病の状態、虫歯を観察しているか、セルフケアの上手下手…。
また同じ人でも体調や生活環境で、お口の中の調子も左右されます。

したがってメインテナンスの間隔も、歯周病のタイプ、進行の程度、自宅でのセルフケア(ブラッシングなどプラークコントロール)のレベル、病気に対するリスク(歯並び、遺伝、歯ぐきの敏感度、食生活、ストレス、喫煙等)によって違います。

特に、リスクが大きいと考えられる患者さんは、メインテナンスの間隔を短くしたほうが再発は少ないです。
体調やその時のお口の様子によっても変わりますので、「必ずこの間隔で」と決まったものはないのです。
nina歯科では、メインテナンスはあなたに合わせて最適な期間をそのつどアドバイスいたします。

メインテナンスを受けるメリットについて、もう少し詳しく教えて下さい。

むし歯や歯周病は再発が多い病気といわれています。
その理由のひとつに、日本ではメインテナンスを受ける習慣がないことがあげられます。
時間をかけてむし歯や歯ぐきの治療をして健康を取り戻しても、メインテナンスを受けなかったばかりに病気が再発し、自分で気づいたときにはひどい状態で再来院される患者さんも多いのです。

メインテナンスでお口の中の細菌をコントロールし、病気が発生しにくいレベルまで細菌の数を減らしてキープすることが、病気の再発予防にとても大きな意味を持ちます。
また、みなさん歯医者さんに通っている間は気をつけて歯みがきをし、丁寧にお口のケアをします。
でも歯医者さんから足が遠のき3ヶ月、半年、1年…。
元の「むし歯を作ってしまった」「歯周病にかかってしまった」お口の中やお手入れのやり方に戻ってしまいます。
メインテナンスは歯医者さんにときどき行くことで気を引き締める、という意味もあるのです。
新しい磨き方や最新の情報も手に入ります。
中には担当の歯科衛生士の顔を見るだけで「またしっかりやらなきゃな」と気持ちを新たにされる方もたくさんいらっしゃいます。
これがとても重要なことです。
正しいセルフケアがあなたのお口の状態を大きく左右します。
しかしそれでも、お家でのセルフケアではどうしても手が届かないところが必ずあります。
そこをサポートするのもメインテナンスです。
もし病気が再発しても早期発見・早期治療ができるので、期間も短くて痛みもなく、さらに総合的にみてもかかる治療費が安上がりです。

ホワイトニングの手順について教えて下さい。

1)まずあなたの歯型をとり、あなた専用のホワイトニング用トレーを作ります。
トレーの使い方や手順など、ホームホワイトニングについての説明を受けて下さい。ホワイトニングの前に歯の表面に付着している着色があれば、除去します。

2)ここからは ご自宅です。ホワイトニングの効果をより発揮するため、トレー装着前に歯を磨きます。

3)指定された量のホワイトニング剤をトレーに注入します。
必要量以上の薬剤を入れても、より白くなるわけではありません。薬剤が歯ぐきに溢れてしみる原因になりますので、必ず規定量を守ってください。

4)トレーを歯に装着します。
就寝中などを利用して、2時間以上はトレーを外さないようにして下さい。

5)トレーを外し、歯ブラシや口をゆすいで、歯やトレーについているホワイトニング剤を落とします。

6)ホームホワイトニングを初めてから4~5日ぐらいで効果が現れ、約2週間後には自然な美しい白い歯に生まれ変わります。

◇トレーをはめてホワイトニングしている間は飲食・喫煙は控えてください。
◇ホワイトニング後も18時間~24時間は、コーヒー・紅茶・カレーなどの着色しやすい飲食物や喫煙をできるだけ避けてください。
◇ホワイトニング治療中にしみるなどの知覚過敏症状が出た場合は毎日の連続使用を止めて、1~2日おきに行うようにしてください。また担当の歯科衛生士、歯科医師にその旨お伝え下さい。
◇トレーは熱で変形します。熱いお湯をかけないでください。

ホームホワイトニングをしたいんですけど、料金はいくらかかりますか?

ホワイトニングは自費診療になります。

上の歯のみ、もしくは下の歯のみの場合:19,440円
上下の歯:32,400円
となっております。

歯の表面に着色がある場合は薬剤の浸透効果が半減してしまうので、ホワイトニングの前にPMTCを受けていただきます。(着色の程度により別途料金がかかります。)

ホームホワイトニングって何ですか?

ホワイトニングには、病院で全ておこなうオフィスホワイトニングと、お家でできるホームホワイトニングの2種類があります。(他にホームとオフィスを組み合わせたデュアルタイプもあります)
ホームホワイトニングはオフィスホワイトニングに比べると、透明感を残しつつ自然な白さを手に入れることができます。さらに頻繁に通院する必要がなく、知覚過敏が生じにくいうえ、後戻りもしにくく、価格的にリーズナブル。

自宅でゆっくりくつろいだり寝ている間に安心してホワイトニングが楽しめます。

オフィスとホームを比較すると、短期間で終了し、術者に施術を任せることができるという点以外にオフィスホワイトニングが優位な点はありません。

当医院では、GC TiON Take Home 、NITEホワイト エクセルを使用します。

歯科医師の指示のもとに自宅で行なうことのできる、とても簡単な方法です。 アメリカでは最もポピュラーで安全な方法として広く認識されています。*
利点
(1)薬剤の刺激が少ない
(2)何度も通院する必要がなく、治療時間も短い
(3)リーズナブル(オフィスホワイトニングの1/3程度)
(4)白くなりにくい歯でも、長く使用することで白くできる可能性がある
(5)白い歯が長持ちする
(6)知覚過敏などの痛みが出にくい

欠点
(1)効果が現れるのに時間がかかる。(1週間~1ヶ月)
(2)人によっては、トレー装着に違和感を感じる
(3)毎日ある程度の時間を装着しなければならないので、続けるのに根気が必要
*数年前くらいからアメリカではレーザーホワイトニングは廃れる傾向にあり、ホームホワイトニングが主流になっています。日本でもホワイトニング薬剤開発者自身が、白濁するように白くなるオフィスホワイトニングよりも、効果が確実で自然な白さになるホームホワイトニングをおすすめしていました。

 

ヤニがついて歯が汚れた感じに見え、とても気になります。 キレイになりませんか?

タバコや茶渋などの頑固なヤニ(ステイン)は、歯みがき粉ではほとんど落ちないもの。
それもそのはず、病院で行うクリーニングでも専用の機械を使わないとなかなかキレイになりません。

当院ではプロフィージェットという専用の機械を使ってステインを落とします。
この機械は歯を削ることなく、細かい重曹の粉末と水を吹きかけてステインだけを落とし、短時間で歯本来の美しさを取り戻します。

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最後にフッ素とリナメル(ナノハイドロキシアパタイトペースト)でコーティングし、汚れの付きにくい歯に仕上げます。

料金 10分:1050円 ~(本数、ステインの程度により料金は変わります)

定期的に歯医者さんでメインテナンスすると、どういう良いことがあるんですか?

・歯と歯ぐきの健康を保つことができます。

・むし歯や歯周病を早期発見できます。

・病気があっても軽いうちに処置できるので、通院期間が短くて痛みもなく、治療費も安上がりです。

・自宅でのお手入れ方法を確認し、正しくセルフケアができているかチェックできます。

・効果的な歯ブラシや歯間ブラシのサイズなどを提案します。また交換時期を過ぎていないか、足りないものはないか、逆に過剰なケアをされていないかを診ます。

・歯に関する新しい情報をお伝えできます。

・自分でお手入れができない部分を歯科衛生士がしっかり洗浄します。

・着色やくすみを落とし、口臭を予防します。

病院をうつる時、以前通っていた病院から紹介状をもらうべきでしょうか。

患者さんご自身の意志で転院される時は、特に紹介状などは必要ありません。

抜歯や矯正治療など、他の病院で一部の治療を平行しておこなう場合は、病院から紹介状をお渡しします。
引越などで通院できなくなったときも、その旨伝えていただければ治療経過とできるだけの資料を添付して診療情報提供書をお書きします。(レントゲン写真などは医院で保管しておく義務があるので、お渡しできないケースがあります)

いままで歯医者さんに通ったことはありますが、カウンセリングなんてしたことないです。 歯医者さんでカウンセリングって、いったいどんなことをするんですか?

まず最初に、どこの病院でもカウンセリングをおこなっているわけではありませんから、いままで行かれていた病院でカウンセリングを受けたことがない方も多いと思います。

ninaD.Cでのカウンセリングは、「カウンセリングルーム」に場所を移しておこないます。
治療室のチェアーに座ったままだとなんとなく聞きづらいことも、カウンセリングルームでDr.と同じ椅子に座ってなら聞きやすいかもしれませんね。
カウンセリングは必ずしもみんなが受けるものではありません。

治療計画をしっかりと話し合ったほうがいい方
患者さんからの申し出があった場合
自費診療を受ける方
治療計画に変更があった方
など…
必要なときにこちらから声をかけさせていただくようになっています。
内容は人それぞれですが、だいたいはご自分のカラダにまつわる提案と相談、というふうにとらえて頂いてよいと思います。

ですのでもしこれからの治療に不安がある方、いままでの治療で疑問を持たれている方はこのカウンセリングを生かして解消されてはいかがでしょうか?
患者さんからの「カウンセリング希望」ももちろん大歓迎ですので、ninaD.Cのカウンセリングを積極的に利用してくださいね。

カウンセリングの料金はおいくらですか?

基本的に数百円の再診料程度です。保険診療の規定上、カウンセリングに特別な料金はいただいておりません。
ですので治療についての疑問や質問の相談などに気軽にご利用ください。

また「治療するかどうか分からないけど、とりあえず話だけ聞きたい」ということにも対応させて頂いております。事前の検査が必要ですが、治療開始前に相談することで納得たうえで施術を受けることができます。

セカンドオピニオンにも対応しています。
現在の診療に不安・疑問などがある方は、遠慮なくお問い合わせください。
*同じ日に「カウンセリング+治療」、「カウンセリング+検査」などを行った場合は、治療・検査料金が別途かかります。

先日結婚しました。結婚前に治療していればよかったのですが、いろいろあって延ばしていました。 治療に通える時間ができたので、思い切ってインプラント治療をしようと思います。 例えば、妊娠出産とインプラント治療は平行してできますか?

結婚おめでとうございます。

さて基本的に、インプラント治療の計画を立てるためにレントゲン写真を撮影します。
インプラント手術は局所麻酔を使用します。
また術後数日間は感染予防のため抗生剤を服用していただきます。痛み止めも服用していただいたほうがいい場合もあります。

そのため体調の変化の著しい妊娠中は、胎児や母胎に影響を及ぼす可能性がありますので、妊娠・出産と併行してのインプラントの施術は控えたほうがよいでしょう。
授乳中も投与できる薬が限られるため、避けた方が無難です。

インプラントカウンセリングについて教えて下さい

インプラントカウンセリングは、インプラント治療のための特別なカウンセリングです。
より良い治療結果を得て患者さんのご満足をいただくために、十分な検査と説明をいたします。

インプラントカウンセリングの流れ

1.まずはお電話でカウンセリングをご予約下さい。

2.来院される際は保険証をお持ちください。
※治療時間は治療予約の時間から最低60分かかりますので余裕を持って来院してください。遅れる場合やキャンセルの場合はなるべく早めにお電話でお願いします。

3.問診表に今の状態を記入していただきます。

4.カウンセリングルーム(または治療ブース)へご案内します。記入された問診票をもとに、歯科衛生士が詳しい状態をお聞きします。

5.レントゲン撮影をおこないます。
※妊娠されている方はスタッフにお伝えください

6.口腔内検査を行います。虫歯や被せ物の状態、歯周病の状態を検査します。
この時点でCT断層撮影が必要と判断された場合は提携病院にてCT撮影をおこないます。
※データがこちらの病院に届くのに1週間ほどかかります

7.担当医が現在のお口の中の状態を簡単に説明いたします。

きょうはこれで終わりです。
検査結果をもとに、あなたのご希望に添うと思われるプランをいくつか立案いたします。

8.後日もう一度来ていただき、詳しい治療プランについてご説明します。
インプラント治療の内容、付随して行う必要のある治療、期間、費用、支払い方法など、このときにすべてお話しします。リクエストや不安な点があれば、可能な限りなんでもお受けいたしますので、ご相談下さい。



カウンセリングは無料ですが、レントゲンなどの検査には料金がかかります。
詳しくはお電話でお問い合わせください。

インプラントのメインテナンスについて教えてください

インプラントを長持ちさせるためには毎日のお手入れ(歯磨きなど)が重要ですが、そのほかにも年に2~4回のインプラントメインテナンス(検診)が必要です。

・インプラントに汚れが付着していないか
・噛み合わせがうまくいっているかどうか
・歯肉炎や歯周病が発症・進行していないか
・歯磨きなどのホームケアが適切に行われているか
などの項目をチェックし、プロクリーニングを行います。
時間は15~30分かかります。

歯の治療が終わりました。 すると歯科衛生士さんが、「次回は2ヶ月後にメインテナンスです」と言いました。 メインテナンスとはなんですか?

メインテナンスとはむかしで言う「定期検診」のことです。
しかし、ただむし歯の検診をするのではなく、健康増進のためのクリーニングやプラークコントロールのチェックアップ、美しさUPのためのデンタルエステなど、あなたに必要と思われる施術もします。
いままで歯の治療が終わったときに「今日で終わりです。じゃ、また痛くなったり何かあったら来てください」と言われたことはありませんか?
いままでのような、歯医者さんは痛くなったり悪くなったときに行く場所という考え方では、いつまでたっても病気といたちごっこです。

ヨーロッパでは、日本よりも圧倒的にむし歯や歯周病にかかっている人が少ないようです。
それは「自分の健康は自分で守る」の考え方が定着し、患者さんが上手に歯医者さんを利用しているからにほかなりません。
海外では、歯医者さんは「むし歯・歯ぐきを治すところ」という以上に「むし歯・歯周病にならないようにケアをするところ」という意味合いが強いのです。
お口の中をクリーニングしてスッキリ気持ちいい上に病気の予防ができる、また定期的なチェックアップで病気の早期発見を可能にする「メインテナンス」。
メインテナンスとは、これからあなたがむし歯や歯周病で悲しい思いをしないためのキーワードなのです。

ニナ デンタルクリニックでは、メインテナンスの大切さを一人でも多くの方に知っていただくために、カウンセリングの時間をもうけています。
その時にご質問やご意見などをゆっくりとお聞きすることができます!

メールでの相談や治療説明は可能ですか?

可能な限り対応させていただいています。

最善のアドバイスができるよう心がけています。しかし患者さんの歯の状態・状況がそれぞれ異なるため、メールではお話し出来かねる部分もありますので、ご了承ください。一度も診察をしたことのない方につきましては、一般論を前提としたお話しになります。
ですので直接診察をさせていただければもっと確実なお話しができ、ご満足いただくことができると思います。

またホームページのQ&Aのページは随時更新してまいりますので、ご参考にどうぞ。

nina歯科さんはインプラントが上手いよ、と人から聞いたのですが、他県に住んでいます。 どうしても貴医院でインプラント治療を受けたいのですが、遠方からでも治療は可能ですか?

残念ですが、定期的な通院が困難な方のインプラント治療は、お断りさせていただいています。
ポイントは、距離ではなく「定期的な通院が可能かどうか」です。ですので、たとえ近くにお住まいの方でお断りする場合がありますし、逆に遠くても通院できる方はいらっしゃるかもしれません。その場合、事情を説明して了解いただければ治療は可能です。

インプラントは上部構造が装着し終わった時がゴールではありません。私たちはインプラント治療において「メンテナンス」をとても重要視しています。
噛めるようになったらサヨウナラ、のような無責任な治療はいたしません。
インプラントを長く使っていく上で大切なことは、口の中の細菌をコントロールすることと、咬み合わせのバランスです。どちらも長くほったらかしにしていると正しいバランスが崩れてきて、インプラントが使えなくなることがあるのです。
定期的なメンテナンスに通っていただけること。これがインプラント治療の大事な条件です。

また、もし何かあった時に早急な処置が受けられることも大切ですので、海外などあまりに遠方にお住まいだとちょっと難しいかもしれません。
まずはご相談下さい。できる限りのお力添えをいたします。

インプラント手術って大変なんですか? なんだか胃の手術をするみたいなすごい格好でやるんですよね?

手術、というと大げさな感じがしますが、そんなに大変なものではありませんよ。
Dr.の本音はといえば、埋まっている親知らずを抜くほうが大変なくらいです。

インプラント手術は準備が普通の治療よりも仰々しいので、初めて見た方はちょっとビックリされるかもしれませんね。

インプラント成功のカギは、細菌感染を発生させないことです。ですので滅菌消毒には細心の注意を払います。
グローブは体の手術で使うのと同じレベルの清潔なものを使い、可能な限りディスポーサブルの器具を使用し、スタッフは滅菌した術衣を着用して、細菌の侵入を防ぎます。

ばい菌がいっぱいいると、インプラントは骨に定着してくれません。
清潔にすることがとても大切なので、どうかご理解下さい。

インプラントを長持ちさせるコツがあれば教えてください。

10年、20年という長い間インプラントが歯の代わりとして機能するためには、定期的なメインテナンスが必要不可欠です。
もちろんお家でのケアも大切です。
インプラントはむし歯にはなりませんが、歯周病にはかかりやすいのです。
お手入れが十分でないと、天然の歯よりも早く歯周病で使い物にならなくなります。

お家での正しいケアの方法を歯科衛生士から十分に教えてもらって、お手入れをがんばってください。
そして歯科医院のアドバイスに従って定期的なクリーニングを受けて下さい。
また、歯ぎしりはインプラントと周りの骨に大きなダメージを与えます。
ナイトガードを処方された方は、必ず就寝時にナイトガードをつけてください。

インプラント治療を受けている間(手術が終わってから)、その部分は歯が無いまま過ごすのでしょうか? 人から見えるところなので、見た目がとても気になります…。

1回目の手術が終わったあとは、短くて1日、長くても1週間程度は入れ歯や仮歯を入れることができません。
傷口の治り具合によってその期間は前後します。

前歯の場合は、特にできるだけ早く仮歯を入れて日常生活に影響が出ないよう配慮しています。
2回目の手術はほとんど傷がないため、その日に仮歯を付けていくこともできます。

インプラントはどれくらい持つのか教えてください。

「必ず一生使えます」とは断言できません。
人の体はみんなそれぞれ違うからです。
全身の状態、お口の中の状態、みんな条件が違いますし、同じ人でもいつも同じ体調ではありません。
将来のことは、誰も正確には予測できないのです。
ただ参考になることはお伝えできます。

約40年前、スウェーデンで初めてのインプラントが行われましたが、そのときのインプラントはいまも患者さんのお口の中で十分に活躍しているそうです。

日本ではまだそれほど長い歴史はありませんが、ある調査の結果、10年間インプラントが機能し続ける確率は94.9%でした。
インプラントの失敗はほとんどが1~5年ぐらいの短期間に起きます。ですから5年以上問題なく機能すれば、その後何年も持つ可能性が高くなります。

インプラント治療に年齢制限はありますか?

骨の成長が安定する20才ころから治療できます。

ご高齢の方も、条件がととのえば治療可能です。
全身状態を知っておくために主治医の先生とご相談させて頂いたうえで、手術が可能かどうかを決定します。

3MIX-MP法という、歯を削らずにむし歯を治すお薬があると聞きました。それを使って治療してもらえますか?

ニナ歯科では3MIX-MP法は行っていません。
今のところは将来的にも行う予定はありませんが、もし患者さんへのメリットが確認されれば取り扱うことも検討します。

取り扱わない理由がいくつかありますが、かんたんにご説明します。

1.3MIXは市販されている薬剤ではなく、自院内で3種類の抗生物質を混ぜ合わせて調合した薬です。ひとつひとつの薬に対しては厚生労働省の認可が下りていますが、3種類の薬を勝手に調合したものについては認可が下りていません。製薬会社の定める使用方法にもそのような使い方の記載はありません。しかも虫歯菌に効くとは一言も書いてありません。
つまり、この薬を使って万が一何かあった場合、国はもちろん製薬会社も3MIX法、3MIX-MP法開発者もだれも責任をとらないということです。


2.3MIXの使用は保険外診療で行うことになります。
たとえ3MIXの代金をもらわなくても、保険で3MIXを使った治療を行うことは不可とされています。つまり3MIXを使うと保険が使えなくなるため、全額自己負担でむし歯の治療などをしなくてはいけません。むし歯治療のためにべらぼうな金額を負担していただくことになるのです。
*3MIXだけ別料金をもらい保険治療をしている病院もあるようですが、これは認められていない混合診療となり「違法」です。


3.大学等で使われているのは研究目的です。
nina歯科では3MIXについて研究していません。なので研究目的で3MIXを使用することはありません。
いまのところ3MIXがむし歯に効いて、デメリットよりもメリットのほうが多い、というきちんとした研究報告はありません。(デメリットが深刻なのでメリットがかすんでしまいます)
4.耐性菌の問題
抗生物質の乱用は耐性菌を生み出します。これが一番怖いことです。
以上のことを考えると、自分や自分の家族には使いたくないな、と感じます。
ですので当医院の患者さんにおすすめできません。

治療中の歯に仮ふたをしてもらいましたが、食事中に外れてしまいました。 そのままでもいいでしょうか…。

仮ふたをする時間はそんなにかかりませんので、もう一度ふたをしてもらったほうが良いでしょう。

仮ふたの役目は、
・削った歯の内側を保護する=神経へのダメージを防ぐ
仮ふたが取れた途端、食事中にしみることはよくあります。仮ふたが神経を守ってくれているのです。このままダメージが続くと神経に良くありません。

・隣の歯との位置関係を保つ
たった2~3日で、歯の位置がずれることがあります。そうするとせっかく作ったかぶせ物や詰め物が入らなくなります。この場合、もう一度型取りからやり直しになってしまいます。

・仮歯の場合は以上に加えて、咀嚼機能(咬むこと)の改善、発音の改善、審美の改善(見た目が悪くならないように)、かみ合わせている歯を守る…などなどいろんな役目があります。
たかが仮ふた、仮歯、と思わずに、取れたらすぐにご連絡下さい。

自分では分からなかったのですが、歯医者さんでむし歯があるのを発見されました。 その歯は痛くもなんともなかったのですが、すぐに治療することになりました。 そして金属の詰め物を3日前につめましたが、詰めたあとから弱い痛みや違和感が出てきました。 かえって治療しない方がよかったのですか?

自覚症状のないむし歯は、表面にあるむし歯の入り口が小さく、歯の中でドーム状に進行している場合が多いようです。
入り口が小さかったり、歯と歯のあいだにある場合は、外からの刺激(冷たいものや熱いもの、甘いものなど)が歯の神経に届きにくく痛みや違和感などの自覚症状が現れないことがあります。

しかしむし歯が中で進行しているので、ほおっておいても自然に治りませんし、いずれにせよ何らかの自覚症状が出てきたと思われます。
違和感の原因は、むし歯を削る機械的な刺激が神経に伝わってダメージを受けた可能性があげられます。また、むし歯にいた細菌が、神経に影響し違和感が出た可能性もあります。
現在のようにむし歯を削って機械的に取り除く方法では極力気をつけていても、まれにこういったことも避けられないのです。

ほとんどの場合、数日~2週間くらいで神経がダメージから回復してくれるので、痛みなどは徐々になくなってきます。
しかし痛みがどんどん増すようなら、歯科医師にご相談されたほうがいいでしょう。ごくまれにそのまま神経が細菌に感染して回復不能になることもあるからです。その場合は神経を取り除く処置を行います。

 

ちなみに「カリソルブ」という科学的にむし歯の部分だけ溶かしてしまう薬で治療をすればこのようなことはほとんどなくなるのですが、残念ながら保険の適用はありません。

むし歯の治療で、金属の詰め物やかぶせものをしました。 その直後から、何もしてなくてもじわ~っとしみるのですが。 大丈夫でしょうか。

これには何種類かの原因があり、あなたがどの原因でしみると感じるのかは断定できません。
ですので、可能性として考えられるものを挙げていきましょう。

金属を歯にセットするとき、ほとんどの場合「セメント」を使ってくっつけます。
セメントは粉と液を混ぜて、科学的反応をした結果くっつくことができます。
その反応の時、水分があると性質が劣化してしまいます。
要するにくっつく力がとても弱くなります。

ですので歯をよく乾燥させてから、セメントで金属と歯をくっつけます。
この乾燥工程が、歯の神経にダメージを与えることがあります。

この場合はおそらく数日くらいでしみる感じはおさまります。
この他にも、使うセメントの科学的な薬品刺激であるとか、むし歯部分は熱を伝えにくい性質があり、そのむし歯部分を削り取ったので熱が神経に届いてしまうようになったとか、いろんな理由が考えられます。

どちらにせよ、その痛みがだんだん増えていくようでしたら早めに病院に尋ねてみられることです。

いまむし歯の治療をしていますが、むし歯が大きく神経を取るかもしれないといわれました。 でも、できるだけ神経は取らない方がいいよと聞いたことがあります。 なぜですか?

患者さんが「歯の神経」と呼ぶもの、それは本当は神経だけではありません。専門的には「歯髄」と呼びます。
しかし患者さんに説明するときは、痛みを感じる部分という意味で分かりやすく「神経」と呼ぶことが多いです。
「歯髄」って何でしょう。
歯髄には神経繊維の他に毛細血管が豊富にあります。
歯髄の主な働きは歯の形成と栄養補給で、そのほか象牙質の修復,細菌などの攻撃に対する防衛,痛みを感じる(知覚)などがあります。

歯髄が死んでしまったり、治療で取り除いたりすると、痛みを感じなくなるかわりに栄養が行き渡らなくなり歯がもろくなると言われていましたが、どうやら間違いのようです。
歯がもろくなるのではなく、過度の咬合力に対して反応が鈍くなり、歯にヒビが入ったり割れたりするほどの強い力を制御できなくなります。最悪の場合、折れて抜歯になるケースもあります。
ですので、歯髄をとったら特に奥歯の場合はかぶせ物をして歯を保護し、割れたりしてしまうのを防ぐ必要があります。

歯髄はできるだけ残すのが、歯の寿命を長持ちさせる一つのポイントです。虫歯になった部分を除去しているときに、虫歯が大きかったときは歯髄がぎりぎり残せるか残せないか、治療を進めてみないと分からないことがあります。つまり「経過観察の時間」が診断してくれる、ということです。歯髄を残せる可能性があるときは、患者さんとの合意の上で保存する方向で治療を進めます。
しかし微弱でも痛みや違和感がずっと続いたり、熱いもので痛みが増えるようなら、その歯髄は残念ながら細菌感染していたということで再起不能の可能性が高いです。
そのときは我慢を続けずに、歯髄をとる根管治療の処置を受けましょう。適切な時期にラバーダムをして根管治療をすれば、治療の成功率は90%以上です。しかし何ヶ月も感染を放置したあとは歯髄の奥深くまで細菌が侵入し、治療の成功率が下がるばかりか、治療(洗浄・消毒)の回数も手間も増え、患者さんにとっていいことはひとつもありません。

虫歯の治療には最適なタイミングがあります。
我慢していたら治るってことはありません。歯科業界は残さない方がいい歯髄まで残したがる傾向にありますが、それは大間違いです。タイミングを逃すと一番損するのは患者さんです。

むし歯だったところに金属を詰めましたが、今日はごはんを食べてもいいですか?

金属と歯を接着するセメントが完全に固まっていれば、飲食は可能です。
ですので、お家に帰ってやれやれとごはんを食べ出す頃には普通の食事ができるくらいセメントは固まっています。

でもセメントが「最終強度」になるには、材料にもよりますが少なくとも24〜48時間は必要といわれています。
1〜2日は固い歯ごたえのある固い食べ物を食べたり、弾力のある物を引きちぎったりしてはいけません。できれば柔らかいものを反対側で食べてください。

数年前に治療した歯なのですが、詰め物のまわりが黒くなり舌でさわると穴が空いているようです。 これはむし歯なのでしょうか? 治療したはずなのに、またむし歯になるのですか?

じつは、治療してある歯が再びむし歯になる可能性はけっこう高いのです。

理由はいろいろあります。

まず以前にもむし歯になったということは、その歯にはプラーク(細菌の塊)が溜まりやすいなんらかの原因があると思われます。
治療して詰め物やかぶせ物をしても、その原因をなくさなければ同じ歯がまたむし歯になってしまうでしょう。

そして詰め物やかぶせ物とご自分の歯の間には、必ず境目があります。どんなに境目が狭くても、そこからむし歯菌が侵入するのはいとも簡単です。すると入り込んだむし歯菌が詰め物・かぶせ物の中で新しいむし歯を作ってしまいます。

ですので、治療した歯こそ特に注意してブラッシングすることが大切です。

他の病院と治療の進行スピードが違う、というご指摘がありましたのでそれについて解説いたします。

あなたにとって、歯の治療に求めるものは何ですか?

早く終わること?それともしっかりとした治療?

治療方法は先生にお任せ、何本虫歯があるか、歯周病にかかっているのか、治療しているのか良くなっているのか分からない。いま何の治療をしているのか知らない…。
ご自分の口の中のこと、あまり知りたくないですか?歯医者さんに任せていたら、面倒くさくないし安心ですか?それともご自分の身体の現状を知って、自分にあった治療法を選ばせてくれるほうがいいですか?

もし「今気になっているところだけをお任せでさっさと被せたり詰めたりして終わりにしたい」という方は、nina Dental Clinicに初めて来たとき「いろいろ質問されて、なんだかめんどくさい病院だなぁ」と思われるでしょう。
だからこそ、初めに患者さんみなさんにお伺いします。
あなたが一番大事だと思うのは、スピードですか?治療の質ですか?
お聞きしないと、患者さんそれぞれが何を一番優先してほしいのか、分かりません。
残念ですがスピードを重視すると(できるかぎり最大限の努力はいたしますが)ほとんどの場合良い品質が保てませんので、ご了承ください。それを納得いただければ、スピード優先で処置を行えます。

ゆっくりのんびり治療をする、ということではありません。誰にだって都合というものはあるのですから、そう歯にばかり人生の時間をかけていられません。

でも私たちnina Dental Clinicは、品質の良い治療を責任持って行うためには、ある程度の時間と回数(手間)が必要だと思います。もしいま充分に歯の治療に時間やコストをかけられないとしても、いまできるベストな治療をしていきましょう。

 

何にでも下準備や基礎はあるものです。
カレーを作るのだって、泥の付いたにんじんやジャガイモの皮を剥かずに鍋に投げ込んで水を張り、ルーと肉と一緒に火にかけ始めたりしないでしょう。
歯の治療にも、必要な手順や基礎があります。
私たちは専門家です。
専門家の目で見て「ここのステップを飛ばすと、あとで困ることが起こるだろうな」と予想できることが多々あります。

しかし患者さんには「今すぐ必要でないこと」「いま困ってないのにやらされてる」「治療を延ばし延ばしにされてる」「削ってほしいのにちっとも削ってくれない」と思われてしまうことがあります。
そのためにお話し合いをします。(歯科医師がカウンセリングをします)
あなたの身体のために必要なことなのだと、ご理解していただきたいのです。

患者さんは専門家でないので、初めから分からなくて当然です。
私たちは、患者さんにとって将来的に最も良いことを提供したいだけなので、「そういう気持ちでこの病院は治療をしているのだ」と理解してほしいです。
私たちの利益のために治療を先延ばしにしてることなど一つもないと信じてください。

車で行きたいのですが、駐車場はありますか?

あります。

南側に10台の駐車場があります。

建物の西側、ガラス側面には車や単車などを停めないようにお願いします。

そちらには車止めがないので、万が一突っ込まれては大変です。

なかなか予約を入れることができません。 当日キャンセルがあった場合、連絡してもらえますか?

はい、できます。

どんなスタイルで予約を取っていくかを、あらかじめ受付とご相談下さい。

キャンセル待ち

キャンセルがあり患者さんの指定した希望日に診療可能枠ができたときに、こちらからご連絡をさしあげる方法です。あらかじめ複数の候補日を指定したり、「夕方が希望」や「火曜と木曜以外で」など条件を絞り込んでいただくと、予約が取りやすくなります。

 

当日予約

来院できる当日にご自身で予約の電話をしていただく方法です。
直前まで仕事のシフトが決まらず確実な予定が分からない方や、介護や小さな子供さんがいて予定が急に変わりやすい方にぴったりです。
治療は中断せずに最後まで続けないと意味がありません。
nina Dental Clinicは、あなたのスタイルに合わせてフレキシブルに対応いたします。無理なく最後まで通院できるよう、工夫しましょう。

医療費控除については、国税庁のサイトがありますのでそちらをご覧ください。

消えるといけないので、念のため転載します。

No.1122 医療費控除の対象となる医療費

[平成25年4月1日現在法令等]

医療費控除の対象となる医療費は次のとおりであり、その病状などに応じて一般的に支出される水準を著しく超えない部分の金額とされています。

1 医師又は歯科医師による診療又は治療の対価(ただし、健康診断の費用や医師等に対する謝礼金などは原則として含まれません。)

2 治療又は療養に必要な医薬品の購入の対価(風邪をひいた場合の風邪薬などの購入代金は医療費となりますが、ビタミン剤などの病気の予防や健康増進のために用いられる医薬品の購入代金は医療費となりません。)

3 病院、診療所、介護老人保健施設、介護療養型医療施設、指定介護老人福祉施設、指定地域密着型介護老人福祉施設又は助産所へ収容されるための人的役務の提供の対価

4 あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師による施術の対価(ただし、疲れを癒したり、体調を整えるといった治療に直接関係のないものは含まれません。)

5 保健師、看護師、准看護師又は特に依頼した人による療養上の世話の対価(この中には、家政婦さんに病人の付添いを頼んだ場合の療養上の世話に対する対価も含まれますが、所定の料金以外の心付けなどは除かれます。また、家族や親類縁者に付添いを頼んで付添料の名目でお金を支払っても、医療費控除の対象となる医療費になりません。)

6 助産師による分べんの介助の対価

7 介護福祉士等による一定の喀痰吸引及び経管栄養の対価

8 介護保険制度の下で提供された一定の施設・居宅サービスの自己負担額

9 次のような費用で、医師等による診療、治療、施術又は分べんの介助を受けるために直接必要なもの

(1) 医師等による診療等を受けるための通院費、医師等の送迎費、入院の際の部屋代や食事代の費用、コルセットなどの医療用器具等の購入代やその賃借料で通常必要なもの(ただし、自家用車で通院する場合のガソリン代や駐車場の料金等は含まれません。)

(2) 医師等による診療や治療を受けるために直接必要な、義手、義足、松葉杖、義歯などの購入費用

(3) 傷病によりおおむね6か月以上寝たきりで医師の治療を受けている場合に、おむつを使う必要があると認められるときのおむつ代(この場合には、医師が発行した「おむつ使用証明書」が必要です。)

(注)

  • 1 医療費控除を受けるためには、その支払を証明する領収書等を確定申告書に添付するか提示することが必要です。(e-Taxで確定申告書を提出する方は、医療費の領収書等について提出又は提示に代えて、その記載内容を入力して送信することができます。この場合、税務署長は原則として確定申告期限から5年間、その入力内容の確認のためにこれらの書類の提出又は提示を求めることができ、これに応じない場合には、確定申告書の提出に当たってこれらの書類の提出又は提示したことにはならないものとされます。)

  • 2 医療費の中には、身体障害者福祉法、知的障害者福祉法などの規定により都道府県や市町村に納付する費用のうち、医師等の診療等の費用に相当するものや前記(1)・(2)の費用に相当するものも含まれます。

  • 3 おむつ代についての医療費控除を受けることが2年目以降である場合において、介護保険法の要介護認定を受けている一定の人は、市町村長等が交付する「おむつ使用の確認書」等を「おむつ使用証明書」に代えることができます。


10 骨髄移植推進財団に支払う骨髄移植のあっせんに係る患者負担金

11 日本臓器移植ネットワークに支払う臓器移植のあっせんに係る患者負担金

12 高齢者の医療の確保に関する法律に規定する特定保健指導(一定の積極的支援によるものに限ります。)のうち一定の基準に該当する者が支払う自己負担金(平成20年4月1日から適用されます。)

(所法73、所令207、所規40の3、所基通73-3~7、昭62・12直所3-12、平12・6課所4-9、4-11、平13・7課個2-15、平14・6課個2-11、平15・12課個2-28、2-31)