先週までは大学病院での研修でしたが、今日はカールスタード市歯科保健センターにてクリニック見学とレクチャーを受けました。
カールスタードは人口8万人ほどの街。
街の中心近くを川が流れ、緑豊かな美しいところです。
カールスタードは歯科界では「予防歯科の聖地」と呼ばれています。それは1971年、スウェーデンで最もう蝕の多かったこの地域の歯科医療現場にアクセルソン先生が着任し、たった20年余りで世界で最も子供のう蝕の少ない地域に変えた事に由来しています。
アクセルソン先生の功績や技法は世界中に衝撃と大きな影響を与えました。

この美しいところが、今日見学するクリニック。
歯科医院とは思えない佇まい。羨ましい…。

現在スウェーデンでは国のプロジェクトとして、小児にとどまらず成人のう蝕・歯周病予防プログラムが実施されているということでした。
このクリニックは現在は歯周病と根管治療の専門医院で、アントニオス・ザンベリス先生(左)が責任者をされています。
またここの近くに予防専門の歯科医院があり、そこからハンス・オスオルム先生(中央)と歯科衛生士のアグネタ女史(右)が講義のために駆けつけくれました。

洗練された北欧インテリア。

シンプルで機能的な院内。無駄がないです。

修了証をいただきました。

院内施設の見学はすぐ自院で取り入れたいシステムが満載でした。
講義も見学も非常に学びの多い一日でした。
買い物に行くと、やっぱりどんな口腔ケア製品が売ってあるのか、気になります。
薬局巡りは海外旅行の楽しみのひとつです。
スウェーデンの薬局(APOTEK)は、数年前まで国営でした。
どんなものがあるかな〜とのぞいてみると、ほとんどがTepe社の製品ばかり。
「うちにあるのばっかりじゃん…」と一緒に行った先生たちみんながぼやいていました。
でもそれだけ信頼されているTepe社はすごいですね。

滅びの山に登るのじゃ(通学風景)

ヨーテボリ名物、巨大シナモンロールと狩野先生の顔の大きさを比較してください。

「僕もペロリと食べたよ!」と金谷先生

カールスタード研修組が14日(土)の夜からイエテボリに合流しました。
合流してきたのは、群馬のアルファデンタルオフィス狩野先生夫妻、埼玉の金谷歯科医院の金谷先生。
EPSDC研修会のなかでも特に気心の知れた友人です。遠い異国の地で3人の顔を見られてほっとしました。
イエテボリでは同じホテルに宿泊するとのことで、到着時間にホテルのロビーで待っていましたが、待てど暮らせどやってこない。
なにかあったんだろうかと心配になりましたが、まあいっかと自室に帰りました。
あとで聞いてみると予定より1時間以上遅くチェックインしたようでした。空港で荷物が出てくるのを待ってるとき、狩野先生が入国審査があるからパスポート出しておこうと思ってベンチに置いたらそのまま忘れちゃったらしい。
「タクシーに乗ったあと気付いて、急いでもう一回空港まで戻ったら、あったんですよ〜!良かったあ!」
もう入国審査は済んでいるので荷物を受け取ったらそのまま出口で、気付くのが遅れたそうです。
そんなトラブルもトラベルのうち。
到着が深夜になってしまった狩野先生を叩き起こして、早朝ランニングに連れ回しました。
ハイエナに追われるように走る狩野先生。

土曜日は授業がないのでフリータイムです。
みんなでさかな教会(FESKEKORKA)に行きました。
さかな教会の中は、おいしそうでかっこいい魚市場。

さかな教会の中にはレストランや軽食がいただけるところがあります。
新鮮な牡蠣!市場の中で食べるとおいしさ倍増。
金谷先生(左)、狩野先生夫妻(右)と僕(サングラス)。

ヨーテボリにはスウェーデンで一番大きな植物園があります。
東京ドーム37個分らしいです。東京ドームに例えても、僕にはよく分かりません。
売店が充実していて、温室やハーブ園なども見応えがあります。日本庭園もあります。

イエテボリ大学での研修が終わりました。
タフで濃密な5日間でした。
いままでの知識を再確認しアップデートして、新鮮な情報を手に入れました。
脳みそがぱんぱんに腫れたような感覚で、頭が疲れすぎて眠れません!
フェアウェルパーティー(さよならパーティ)では修了証をいただきました。
イエテボリの先生方、スタッフのみなさんがすごく親切でアットホームでした。
お別れがなんだかさみしいです。

講師陣、研修生のなかまたち

歯学部の前にて、前川先生と。

それぞれ妻を夫をnina歯科に残し、研修を満喫してます!
さて、次はカールスタード (Karlstad)へ移動します。
STF Göteborg City Hotelに宿泊しています。
2014年4月にオープンしたばかりのホテルです。
場所はヨーテボリ中央駅から徒歩数分、Åhléns(デパート)、ノルドスタン(ショッピングアーケード)まで徒歩2〜3分、路面電車の停留所もすぐ近くで至便です。
1階のラウンジスペースは、北欧デザインというよりおしゃれカフェ。

これはシングルルームですが、実は2段ベッドになっていて定員は2名です。
かなりコンパクトで、ヨーロッパの1等寝台車のようです。

朝食は宿泊料金に含まれています。
カリカリに焼いたベーコンや作りたての卵料理があり、インクルードの朝食ではレベルがかなり高いです。
スウェーデンのホテルの朝食は酸っぱくてぱさぱさしたパンと種類は多いがまずいハムくらいしかないと聞いていたので(失礼)、いい意味で裏切られました。

