nina手帖

2016.08.05 日々のこと

Weinstein 心理学(行動変容)セミナー

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7月4日(月)、シアトルに到着したその足で、アメリカ歯周病専門医 秋本健先生のオフィス Northwest Periodontics & Implantsを見学させていただきました。

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秋本先生はとても気さくな方で、見学中は面白いジョークを交えながら、アメリカの歯科事情を説明していただきました。
ちょうどこの日はアメリカ独立記念日。休診日でしたが私たちのためにオフィスを開けてくださいました。患者さんがいなかったので、思う存分じっくりと院内見学できました。

アメリカのデンタルオフィスは実に合理的で、チェアーにはライトやスピットン(患者さんが診療中にうがいをするとこ)がなかったり、レントゲン撮影室にドアがなかったり、無駄な物がすべて省かれている造りでした。とても管理しやすそう!

感染対策は飾り立てて「いかにもやってます!」アピールのためではなく、実際に稼働させやすいシステム作りが必要だと感じました。

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いよいよ7月5日(火)から、ワシントン大学の歯科公衆衛生学および小児歯科の非常勤教授と心理学の教授の Phil Weinstein先生のプライベートセミナーが始まりました。

セミナーを始める前に、「一人一人の受講生のことを知った方が、私のレクチャーも充実したものになるので」と全員に詳しい自己紹介を求められました。

Weinstein先生のお話はゆっくりと一語一語丁寧に選びながら、時には私たちに質問を投げかけつつ、一方的な講義の形ではなく受講生とコミュニケーションを取りながら進んでいきました。質問から話が弾み、得たかったこと以上のお答えをしていただく場面もありました。
Weinstein先生は日本に住んでいたことがあったそうで、講義スライドの中にも細やかなお心遣いがあり、感激しました。

Weinstein先生は40年以上、歯科治療の不安・恐怖、特に小児を対象として研究、臨床に取り組んでこられました。最近日本の歯科臨床でも目にすることが増えてきた「モチベーショナルインタビューイング(MI)」ですが、先生はその先駆者の一人です。
数年前、宮下順子先生に「この本はぜひ読んだ方がいい。何度読んでも新しい発見がある。」と薦められて出会ったWeinstein先生の著書“オーラルセルフケアー 予防歯科のための戦略“。私もいまだに読む度に気付きがあります。臨床で迷ったときは、心の支えになってくれました。その著者である先生のナマのお話が聞けて、直に質問できて、充実したひとときでした。

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通訳の成田先生、宮下裕志先生となにやら相談中のWeinstein先生。

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サーティフィケートをいただいたあと、村木先生と。

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やけにWeinstein先生が小柄に見えますが、本当は背の高い方です(猫背…?)

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ホテル内のお昼ごはんは、中華やクラムチャウダーなど、シアトルのいいとこ取り。

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7月7日(木)は電車に乗ってワシントン大学へ。

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案内表示の配色がアメリカっぽくて素敵。

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U.S. Newsによる「ワシントン州のベスト病院」ランキングで、ワシントン大学病院(UW Medical Center)は5年連続で1位と評価されています。

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栗林先生にはなにかが見えている…!

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病院見学のあとは花山先生とおいしいアイスクリームを!種類が豊富で迷っちゃう。